近年革新的な技術として導入されたサッカーのVAR!
今もワールドカップで非常に注目を集めていますね。
なんとなくはわかるものの…いったいどんなシステムだかわかっていない、なんて方も多いのではないでしょうか?
いったいどんな時に確認を行っているのでしょう?
基準やルール、回数制限なども気になるところですよね。
そしてサッカーファンから多く聞かれる「VARいらない」の声。
必要か必要ではないのか、考えてみたいと思います。
ということで今回は
サッカーのVARとはどんなシステム?
基準やルール、回数制限はあるの?
サッカーにVARはいらない?
をテーマに検証していきます。
それでは早速見ていきましょう。
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サッカーのVARとはどんなシステム?
サッカーのVARですが、結論から言うと
審判の補助をする
システムですね。
VARとういう名称はビデオ・アシスタント・レフェリー(Video Assistant Referee)から来ています。
正式名称を見るとちょっとわかりやすくなりましたね。
その名の通り、録画されたビデオを活用してレフェリーのジャッジに生かそうというものとなっています。
現在では入ったのか入っていないのか…際どいゴールシーンや、PKなどの得点に直結するファールの確認などに利用されています。
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基準やルール、回数制限はあるの?
VARの基準やルールですが、結論から言うと
積極的な介入をしない
と定められています。
あくまでも判定を行うのは主審であり、VARはそのサポートという位置づけですね。
そのため、全てのシーンで介入することはなく…決められたシーンでのみ介入する形となっていますよ。
そして回数制限というものはありませんが、選手や監督がVARの介入を要求することは出来ません。
VARを介入させるかどうかを決めるのはピッチ上のレフェリーと映像を確認している審判団のみなんです。
VARが介入するパターンは全部で4つとなっています。
・PKの判定
・一発退場
・選手の誤認
ちょっと細かく見てみましょうか。
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ゴールシーン
ゴールシーンで1番わかりやすいのは、ワールドカップ南アフリカ大会でのイングランド対ドイツでのシーンでしょう。
こちらの動画をご覧下さい。
動画はFIFAの公式ですが、直接は見られない仕様なので…お手数ですがクリックしてYouTubeで直接見て下さい。
該当シーンは2:21からです。
https://youtu.be/6v_t3NCDZG8?t=2m21s
リプレイを見ると明らかにボールがゴールラインを超えています。
なのですが…この時は得点が認められませんでした。
簡単に言ってしまえば誤審なのですが、副審(サイドラインで旗持っている人)はオフサイドラインを見ています。
なのでディフェンスラインの横にポジションを取ってなくてはいけないんですよね…。
ここからゴールラインを割ったかどうかを判断するのは非常に困難です。
主審もあの距離から判断出来るとは思えません。
サッカーはあまり得点の入らないスポーツの為、1点の価値が非常に重いんですよね。
際どい得点シーンはVARも使ってしっかり判断しましょうということになっています。
同様のものではゴールのすぐ側に審判を追加する方法も導入されていましたね。
こういった直接ゴールに関係しているシーン以外でも、ゴールは入ったもののオフサイドがあったとか、ゴール前のプレーがファールだった、なんて時にもVARが介入しますよ。
PKの判定
PKの判定は先日のブラジル対コスタリカ戦がわかりやすいですね。
こちらの動画をご覧下さい。
動画はFIFAの公式ですが、直接は見られない仕様なので…お手数ですがクリックしてYouTubeで直接見て下さい。
該当シーンは1:01からです。
ネイマールがファールを受けたとして笛を吹いていますが、VARによりファールは無かったと変更になっています。
PKというのは非常に決定率が高く、絶対ではないものの…高確率で得点となります。
先ほど紹介したように、1点が非常に重いスポーツですのでPKの判定にも導入されていますよ。
他にもファールを取ったもののPKなのかフリーキックなのか…というケースもあります。
これはロシア対エジプト戦がわかりやすいですね。
動画はFIFAの公式ですが、直接は見られない仕様なので…お手数ですがクリックしてYouTubeで直接見て下さい。
該当シーンは1:23からです。
レフェリーがファールを取った時にはペナルティーエリアの外、つまりフリーキックと指示しています。
しかしVARの介入があり、実際のファールはペナルティーエリアの中で行われたためにPKへと変更されています。
PKとFKでは得点の可能性が大きく違いますので、試合を左右する可能性が高い…ということですね。
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一発退場
一発退場、いわゆるレッドカードなのですが…退場には2パターンあるんです。
イエローカードを1試合で2枚貰い、2枚目が掲示された時にその直後にレッドカードが掲示されるパターン。
そして、いきなりレッドカードが掲示されるパターン。
いきなりレッドカードとなるのは決定機の阻止や、かなり悪質なファールの時などが代表的ですね。
サッカーというスポーツは退場した選手は、もちろんその試合の残り時間はプレー出来ません。
それだけでなく、代わりの選手を投入することも出来ないんですよね。
他のスポーツでは交代が認められていたり、一定の時間が経過すれば違う選手を投入したり…なんてルールのものも。
ですがサッカーは退場すると1人少ない状態で残り時間を戦わなくてはいけません。
圧倒的に不利ですので、レッドカードが妥当ではないファールだった場合にはVARが介入します。
逆パターンもありますね。
主審はイエローカードを掲示したものの、明らかにレッドカードが妥当だとなればVARが介入しますよ。
選手の誤認
選手の誤認というのは、例えばイエローカードを出す選手を審判が間違えた…なんてケースです。
選手は背番号が付けられていますが、それでもやはりそういったケースは実際にあるんですよね。
先ほど紹介したように、イエローカードは2枚で退場ですので…1枚貰うとその後のプレーに影響が出ます。
正しい選手に掲示しないとその後の展開が変わってしまう可能性も…。
このように、試合の結果に重大な影響を与える(もしくは与えるだろう)シーンでの介入が基本となりますね。
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サッカーにVARはいらない?
サッカーにVARはいらないのか…結論から言うと
個人の考え方次第
となってしまいます。
あくまでも個人的な意見ですが、私は現状のやり方であれば賛成派ですよ。
反対派の意見としては
・プレーが止まるのが嫌
というのが主流でしょうか?
個人的にはこの意見とってもよくわかります。
マラドーナさんの神の手(近年ではメッシ選手もありましたね)のような幻のゴールもまたサッカーの面白さの1つです。
ですが…生活をかけてプレーしている選手にそれを言うのは酷だと思うんですよ…。
野球のように攻守の後退がなく、カウンターが1つの見所のスポーツとしては試合が頻繁に止まるのも避けたいですよね。
そのため積極的なVARの介入というのは避けてほしいのは同意見です。
またサッカーは多少の接触は認められており、ルール上は「過剰な力で…」なんて書かれています。
どこまでが必要な接触で、どこからがファールなのか…主審によって判断がわかれるのもサッカーの面白いところ。
そういった部分は無くなってほしくないですね。
ですが…やはり1点の価値が非常に重いですので、ゴールシーンとPKの判定には導入すべきというのが私の意見です。
現在は上記紹介した4パターンであれば全てに介入するわけではなく、「重大な見逃しの確認」のみ利用されています。
例えばペナルティーエリア内でのハンド。
ハンドは「故意に手で扱った」ということですので、手に当たっただけですとハンドを取るか取らないか…主審によって判断がわかれるところ。
明らかにハンド(もしくはハンドではなかった)の場合を除き、人によって判断がわかれるような時は主審の判定を尊重しているんですね。
個人的には現状の介入率であればVARはどんどんと活用すべきだと思いますよ。
まとめ
ということで今回の記事のまとめです。
サッカーのVARとはどんなシステム…主審を補助するシステム
基準やルールは…介入は4パターン
回数制限は…無いものの選手や監督は介入を要求出来ない
サッカーにVARはいらない…個人的には必要派
色々な意見があると思いますし、それだけにこれだけ話題になっているのでしょう。
まだまだ導入されたばかりとも言えますので、今後どのように変化していくのか注目ですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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