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知られざるトド猟師の俵静夫さんの経歴などを調べてみました。
また、トド猟が抱える問題やトド料理なども紹介していきます。
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俵静夫ってどんな人?経歴やWiki風プロフィール!
俵静夫さんは北海道出身の猟師です。
1935年生まれの、現在80歳ですね。
9人兄弟の長男として生まれたそうです。
18歳の時に自分の船を買い独立し、29歳の時からトド猟を始めています。
独立した当初は「漁師」として魚介や海藻などを取っていたそうですね。
しかし、29歳の時に父親の影響でトド猟を始めたんだそうです。
お父さんもトド猟師だったんでしょうね。
トドはアシカ科の生き物で、最大全長330センチメートル、体重はオスが1000キログラム、メスが305キログラムにもなるアシカ科最大の生物ですね。
北海道にある礼文島では3千年も前からこのトド猟が行われているようで、その当時の日本は縄文時代ですよね。
そんな昔から続いてはいるものの、現在トド猟師として活動しているのは俵静夫さん1人だけと言われています。
そんな俵静夫さんも年中トド猟をしているわけではなく、11月~3月の期間だけトド猟師として活動し、それ以外の期間は「漁師」として魚介などを取っているそうです。
俵静夫さんはトドを探して船を動かすところから、追いつめて仕留めるところまで、全ての作業を一人で行っているスーパーおじいちゃんなんですね。
60年を超える漁師としての経験と「やっていない漁はない」と言うほどに、地元の海を知り尽くしている鉄人でして、その経験から東京農大や北海道水産試験場などの研究を手伝うこともあるそうです。
年齢は80歳ですけれども、なんとも若々しい方ですよね。
トド猟を詳しく!トド猟が抱える問題!
出典:http://ameblo.jp
北海道の礼文島では縄文時代からトド猟が続けられてきたようですが、当初は食用であり皮などを利用するためだと考えられますね。
ちなみに「トド」というのはアイヌ語の「トント」が由来とされているようで、これは「なめし革」を意味するそうですよ。
ということは食用にもしていたでしょうが、皮を利用するのがメインだったのかもしれませんね。
現在のトド猟の目的はもっぱら「害獣駆除」の面が強く、その巨体ゆえに大量の魚を消費するだけでなく網にかかった漁獲物を奪ったり、漁具を破壊してしまうそうです。
北海道でのトドによる被害額は平成元年に約3億8千万円と言われていますが、平成24年には約16億円となっており、およそ4倍まで被害額が拡大しているそうです。
そのために、日本では1959年以降駆除の対象とされたのですが国際的には非難を受けているそうです。
そんなこともあり、1994年以降は年あたり116頭の駆除頭数制限が設けられたそうです。
なんだか捕鯨問題と似ているような気がしますね。
トド猟は小回りの利く小さなボートにハンターが乗り込んで、呼吸のためにトドが海面から頭を出した瞬間を狙い撃つのが基本とされているようです。
野生のトドは水族館でのイメージと違い、非常に俊敏に動くようで、更にはなかなか凶暴なんだそうです。
狙いを外したり急所を逸らしたりした場合は、逃げていくだけでなく時にはボートに向かって反撃することもあるようです。
なかなか恐ろしいですね…水族館で見るトドのイメージが変わりそうです。
そんなこともあり、トド打ちをするのはベテランで技術の高い方でないと務まらないようですね。
打ち取ったトドは海中に沈む前に銛を打ち込んで、ウインチで船中へ引き上げて血抜きをしておくそうです。
港まで運びこまれたトドは解体され、肉や皮は有効に使われているようですね。
昔はトド革で防寒着や靴を作ったそうで、油は燃料などにも利用されていたようです。
現在ではトド革なんて聞かないですが、今でも高額で買い取られるという話もあるようです。
トド猟の問題点としては国際的に非難されていることなんですが、これには理由がありまして生息数が世界的に見ると減っていることが原因なんだそうです。
実際に準絶滅危惧種としてレッドリストに載っていたこともあり、現在でもアメリカやロシアでは保護の対象とされているそうですよ。
日本に来るトドも数は減ってきているようですが、漁業における被害額は拡大しているんですよね。
これには人間側にも原因があって、魚の乱獲などにより食料が減ったトドが網にかかった魚を奪っていくんだそうです。
なかなか頭も良いようで、網にかかった魚を網を壊して捕まえるということを覚えてしまったんですね。
トドが減っていることも事実ですし、漁業に深刻なダメージを与えていることも事実ですので、どちらも両立出来るような仕組みが出来ると良いのですけどね…。
また、トド猟の問題点には「後継者がいない」ということもあるようです。
これは漁業全体の悩みであり、他にも林業や農業などでも同じ悩みを抱えていますね。
いくら経験がモノを言うトド猟とは言えど、80歳の俵静夫さんが猟に出ていることがこの問題を物語っているように思います。
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絶品トド料理を紹介!
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トド料理として有名なのはやはり「トドカレー」ではないでしょうか?
北海道の土産物として「熊カレー」や「エゾ鹿カレー」と並んで人気のカレーですね。
現地では他に、野菜と味噌を使って煮込む「トド鍋」があるようです。
トドの味は鯨に近いという方が多いようですね。
鯨のうま味を無くして、臭みを増やした感じといった…なんとも微妙な感想も見つけてしまいました。
基本的には「珍しさ」で食すものであり、「美味しい食材」といった認識ではないようですね。
とは言え、観光地ではなく漁港のある町ではしっかりと食材でして、美味しく調理する技術や知識があるようですね。
現地ではやはり「トド鍋」がおすすめのようで、脂身を多く入れるためスープ自体がトロトロな状態になるそうです。
かなりこってりとしていて少し甘みを感じる味となり、全く血生臭さや獣臭さは感じなくなるそうです。
味噌と甘目の肉の味が合うそうで、これは非常に美味しそうですね。
なんでもトドのような海産哺乳類は、筋肉中に多くの血液を溜め込むことで潜水能力を向上させているんだそうです。
そのため、トドの肉をそのまま焼肉のように焼いても真っ黒で血の焦げた味にしかならないそうですよ。
食感もかなり硬めで、ゴムを噛んでいるような食感なんだそうです。
普通に調理しても美味しくないわけですね。
トド料理はいかに血抜きをしっかり出来るかどうかがポイントとなるそうで、血抜きがしっかりとされていれば焼いて食べても美味しく食べられるそうですよ。
なんでも地元猟師は、醤油にコショウをたっぷりと入れたタレを作り、それにトドの焼肉を付けて食べるんだそうです。
血抜きがしっかりとされていればゴムのような食感ではなくなるようですね。
なかなかトド料理は一般的ではないですが、北海道では結構食べられるところがあるようですね。
お手軽に食べるには「トドカレー」のようなレトルトになっているもの、缶詰などがありますね。
是非機会があれば食べてみたいです。
まとめ
唯一のトド猟師とも言われる俵静夫さんは80歳の今でもトド猟を続けています。
18歳で独立し、29歳からトド猟を始めたそうですね。
トド猟が抱える問題として、トドが保護の対象となっている国があることです。
そのため国際的には非難されていますが、トドによる害獣被害額は増えるばかりです。
トドの保護と害獣被害の落としどころが問題となっています。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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