明治から大正時代に活躍した、彫刻家の旭玉山です。
精巧に掘り出された髑髏という作品が有名ですが、他にはどんな作品があるのか気になりますね。
また、そういった作品が展示されている場所なども気になるところです。
美術館などで見ることが出来るのでしょうか?
ということで今回は
旭玉山の代表的な作品はなに?
旭玉山の作品が観られる場所はある?
旭玉山ってどんな人?
をテーマに検証していきます。
それでは早速見ていきましょう。
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旭玉山の代表的な作品はなに?
旭玉山の代表的な作品ですが、結論から言うと
人体骨格置物、牙彫髑髏、官女置物
の3つではないでしょうか?
1877年に作られた人体骨格置物はわずか30cmという大きさながら、全ての関節が実物同様に稼働するという驚きのもの。
出典:宮城県美術館
そして1881年の牙彫髑髏で、彫刻家としての地位を確立したとも言えますね。
出典:ColBase
人体骨格を学びつくした旭玉山だからこその作品でしょう。
また、出展は叶わなかったものの…パリ万国博覧会に向けて制作を進めた官女置物(1900年)も有名ですよ。
出典:宮内庁(リンク切れ)
こちらは十二単の精巧さが素晴らしい作品となっています。
旭玉山の作品が観られる場所はある?
旭玉山さんの作品が観られる場所ですが、結論から言うと
不定期のみ
となっているようです。
ちょっと調べてみた感じですと、現在継続的に展示を行っているところはないようですね。
美術館などで不定期に開催される、「明治工芸」とか「日本彫刻」などの展示会や作品会などで展示されていたことがありますよ。
今後も同様に、不定期開催の展示会にて見ることが出来るかと思います。
いつでも観られる環境が整うと良いのですが…どこかの美術館に置くと遠くの方は見られないですからね。
全国の展示会に不定期で出かける展示法も良いのかもしれません。
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旭玉山ってどんな人?
旭玉山ですが、結論から言うと
明治の彫刻家
ですね。
1843年に浅草の寺院に生まれたのですが、還俗し独学で彫刻を習得しそちらの道へ進むことになります。
還俗(げんぞく)というのは、「僧侶が俗人に戻ること」なんだそうですよ。
最初は生物を題材とした、精緻な根付で生計を立てていました。
しかし、象牙で髑髏の根付を作ったことから評価が高まっていったようです。
主な受賞歴・経歴などはこんな感じですよ。
・1881年 第二回内国勧業博覧会にて「牙彫髑髏」が名誉賞碑を受賞
・1901年 日本美術協会展に「官女置物」を出展
象牙の彫刻が代表作であり髑髏が有名ですが、晩年は素朴で表現を抑えた作品を制作していたようですよ。
また、審査官として明治牙彫界の重鎮としても活躍されています。
まとめ
ということで今回の記事のまとめです。
旭玉山の代表的な作品は…人体骨格置物、牙彫髑髏、官女置物
旭玉山の作品が観られる場所は…不定期開催の美術展
旭玉山ってどんな人…明治の彫刻家
明治工芸関係の展覧会にて展示されることが多いので、直接見てみたいという方はお近くの美術館などの情報をチェックすると良いかと。
やはり実際に見てみると画像とは違う感動がありますからね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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